ネットのおかげで、個人が作品をつくり、発表し、販売する手段が生まれた。だから個人でも生活していける。 これまでは出版社やレコード会社といった中間業者が独占していたものが、個人にも開かれた。中間業者を通さなくても、個人が直接、消費者とつながれる。 そういう言説が、一時流行ったことがある。自分も熱に浮かされた。 アフィリエイト、ガムロード、note、クラウドファンディング、ウェブサービスやアプリの開発、電子書籍、LINEスタンプ、そしてユーチューバー。 個人でも作品を発表できる。表現できる。そしてそれをマネタイズする手段もある。つくる手段もある。SNSを使えば集客だって出来る。 それは何も間違っておらず、その通り。 だが現実は、甘くはなかった。 確かに売れている人はいる。それで食べている人も、いるのだろう。だがそれはごく一部だ。 始めたタイミングがよかった、運がよかった、才能があった、そのプラ
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