最近は行かないが、かつて古書店・ブック○フへよく通っていた。そして、そこの百円コーナーでセレブ買いをしていた。まったく意識していなかったが、たくさん買い込んだ中から、大リーガーの「イチロー選手」と「脳」の本がどんどんたまっていた。イチロー選手ご本人よりも、私の方が「イチロー語録」を熟知しているのではないか、と思えるほどに。同じ本がダブることはほとんどなかったが、無意識のうちにイチロー選手と脳に関する本が集まっているのである。 さて、人間の本能の多くは、進化の過程で形成された(人間という「種」の持つ)共通した習慣といえる。意思で克服しようと思っても、その基盤的特徴を簡単には動かせない。動くものを見てしまう、という無意識の行為もそういった本能のひとつである。 はるか昔、人間が狩りをしながら生きている時代に、動くものに対して全く無頓着な人間がいたとしたらどうなるか。その動くものが猛獣だとしたら、