『建築物ウクレレ化保存計画』でお馴染みの美術作家、伊達伸明さん。今回のインタビューでは、伊達さんのこれまでの多様な活動についてお伺いしました。ちなみに冒頭の写真は、伊達さんのお父さんが撮影された幼少期の伊達さん。波板がポイントです。 ―伊達さんの活動は多岐にわたっていますよね。思いつくところを挙げると、取り壊されることとなった建物から資材を取り、ウクレレを作って建物の持ち主に渡す『建築物ウクレレ化保存計画』、風雨や人為によって傷や汚れなどのついた波板を何かに見立てる波板鑑賞、アートの裾野をフィールドワークすることで書かれたエッセイの連載『アートの現場』、それに近年はアートプロジェクトも手掛けられていたりもされていますよね。今回のインタビューでは、半ば強引にそれらを結びつけながら、伊達さんの活動のコアにあるものを探ってみたいと思っています。とりあえず、波板の話からしていただけますか。おそらく