「せっかく作った野菜も、余ったら捨てなければならない。何とかならないか」 笠木恵介さんが聞いた、ある農家さんの嘆き。一生懸命作った野菜を捨てるなんて、もったいない! 誰かがしっかり美味しく食べなくては……と思いついたのが、学生を食べ物で支援するというアイデア。しかしいかんせん野菜は鮮度が命。では保存できる上、日本人の主食である米で、このアイデアを形にしてみようと動き出した笠木さん。 だが誰に頼めばいいのかさっぱり分からない。悩むよりもまずは行動とばかりに、農家さんが参加するイベントなどにとにかく顔を出し、出会う人出会う人に考えていることを話すうち、「面白そうだね!」と何人かの農家さんが話に乗ってくれました。2010年10月『奨学米プロジェクト』が動き出したのです。 ネットなどを通じて名乗りを上げた奨学米生たちは、年3~4回程度、農家に行って農作業を手伝ったり、地元のイベントに参加しま