昔の投稿記事などを整理していたら、2001年に日経オープンシステム誌(この雑誌も今はないが)に投稿したWebアプリケーションセキュリティの寄稿が目に止まった。古い記事なので、「今だったらこうは書かないよなぁ」という部分もあるし、「ずいぶんと気負いこんで書いているな」という部分もあったが、その中に「サニタイズ言うな」と関連する内容が合ったので、引用として許される範囲で紹介したい。 「危険な文字の除去」は簡単だが推奨できない このクラッキングの回避策としてまず思い付くのは,「危険な文字を削除する」というアプローチである。SQLの場合に「危険な文字」となるのは前述のシングル・クオートであるから,この文字さえ削除してしまえば,SQL改ざんのクラッキングは不可能になる。任意の文字列からシングル・クオートを取り除くプログラムの例を図3に示した。 一般にこの種のテクニックはインターネットでは広く利用され