こうした事情をよりわかりやすく見るために、年代別・職種別に年収を比較したのがDATA1だ。例えば「システム開発(Web・オープン系)」の職種では、20代後半では大手の年収を100としたときベンチャーは91、中小が90とまだ格差は小さい。30代前半になると100:90:92 で、大手:中小の格差は 一見縮まったようにも見えるが、30代後半になると100:89:80 と再び広がる。同じシステム開発エンジニアでも、20代後半では中小企業勤めは大手企業の90%程度の年収を得ているのに、30代後半になると80%程度になってしまうということだ。 ハードウェア系の職種も見てみよう。たとえば「回路・システム設計」のエンジニアの場合、大手:ベンチャー:中小の比は、20代後半で 100:93:100 とほぼ均衡していたものが、30代前半では 100:81:89 とややばらけ、30代後半では 100:119:8
今回Tech総研では、「年収250万円未満で働く30代エンジニア」を対象として、157人にアンケート調査を行い、年収や転職に対する気持ちなど、その胸の内を聞いてみた。それではさっそくデータをご紹介していこう。 今回の調査はアンケート対象者が事前に申告している年収を元に、「年収250万円未満」という基準で調査を行った。しかし申告時との年収変化により、一部、250万円未満ではない回答も含まれていることをご了承いただきたい。また、属性として全体のうち男性63%、女性37%と、通常のTech総研のアンケートデータよりも女性の割合が多い。さらに雇用形態も、パートタイマーやアルバイトは対象外にしているものの、社員でも短時間での勤務など、さまざまな働き方をしている人が対象のデータとなっている。 まず、年収に対する率直な気持ちについて聞いてみたところ、「自分の時間があるから満足」という回答が22%でトップ
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