『やわらか茶室』 床以外の面が、やわらかいゴムひもでできた茶室。 「どうやったら社会の関係性が壊れるかっていうのに興味がありました。もともと茶室って信長が取り入れたんですけど、あの狭い『にじり口』って社会の関係性を壊すためにあったんです。四つんばいで入るわけですから。天下人が四つんばいですよ。一方で利休は商人なんですが、当時は商人が一番位が低かったんですけど、裏口は普通のドアになってるので立って入れるんです。つまり世俗の関係がにじり口っていう辱めを負うことで一回壊れて、ただの人になるわけです」(猪子氏) 「やわらか茶室は、四面すべてが出入り口なので上座と下座という概念がない。だからフラットになれるという考え方もありますね」(チームラボ所属の建築家、河田将吾氏)