→映画の感想 海炭市叙景 (小学館文庫) 作者: 佐藤泰志出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/10/06メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 97回この商品を含むブログ (88件) を見る 映画を見終える、物販で小説を売っているという。迷わず買う。『海炭市叙景』気分だったからだ。ただ、読むのはしばらく経ってからにしようかと思った。しばらくは、映画の方にとらわれていたかったからだ。 が、試しにちょっとと読んでみたらあっという間、全部読んでしまったのだった。これには若干の後悔がある。頭の中で、映画と小説がごっちゃになってしまった。実のところ、上の映画の感想は、より悲惨な印象が強調されていると思う。小説のほうには救いがある。いや、救いというか、前向きな話もある、明るい話もある。単純に明るい、救われる、そんなわけではないのだけれども、やはり当たり前の人生の、家庭のよさのようなものもあ