世界的に高値が続く「金」。この金をめぐる事件が福岡を舞台に相次いでいます。大量の金塊が盗まれた事件や、金塊取引のための多額の現金が奪われた事件、そして、金塊の密輸事件…。いま、金をめぐって福岡で何が起きているのか、背景を取材しました。(福岡放送局・山﨑啓記者) 事件は4月20日の白昼、福岡市中心部のオフィス街で起きました。福岡市中央区天神の駐車場で、3億8000万円余りの現金が強奪されたのです。東京の貴金属取引会社の男性が顔に催涙スプレーのようなものを吹き付けられ、銀行で引き出したばかりの大金をスーツケースごと奪われました。現金は金塊を買い付けるための資金でした。 犯行グループは白いワゴン車で逃走し、警察が犯人の行方を捜査しています。 福岡市では去年7月にも、隣の博多区の博多駅前で重さ160キロ、7億5000万円分の金塊が盗まれる事件が起きました。貴金属取引会社の男性らが金塊を転売するた