【ブリュッセル=酒井充】菅直人首相は28日午前(日本時間同日午後)、訪問先のブリュッセルで同行記者団と懇談し、民主党内で内閣不信任決議案に同調する動きがあることを踏まえ、29日の帰国後に小沢一郎元代表ら党代表経験者に対し面会を求める意向を示した。 首相は「民主党内は一致結束した行動をとってもらえるものと私は信じている」と繰り返したが、首相退陣論を公言している小沢氏との面会で、不信任案可決を回避する狙いがあるとみられる。 首相は「広く代表経験者とお話しする機会があればありがたい」と述べた。政権批判を先鋭化させている小沢氏の動向については「私も多少長いおつきあいになっているが、今の状況で何かコメントすることは控えたほうがいい」と述べるにとどめた。 不信任案の採決で造反した議員の処分については「そういうことにならないと信じている」と強調。不信任案可決の場合に衆院解散に踏み切る可能性についても「党