8月31日から9月3日にかけて、「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会」が北海道札幌市で開催された。WCPFCは、北太平洋のマグロ資源を管理する国際委員会。絶滅が危惧される太平洋クロマグロについて、米国が踏み込んだ漁獲規制を採用するよう提案したが、日本政府を代表して交渉に臨んだ水産庁は頑強にこれを拒否。緊急ルールの策定を来年まで引き伸ばすことが決まった。一連の水産庁の“重すぎる腰”に耐えかねた壱岐や対馬の零細漁師たちは、自ら禁漁に踏み込み、産卵期の漁獲をやめない大手資本の巻き網漁業者に対抗する動きを見せている。 翌日の新聞各紙は、水産庁の遠藤久審議官による「進展があった」等のコメントとともに、クロマグロの資源管理が一歩進んだと報道した。あまりの“官製報道”ぶりに、「水産庁の大本営発表を鵜呑みにした記事が多くてがっかりした」(会議に出席した長崎県の壱岐で一本釣り漁法を行う富永友
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