60億キロ・メートルの宇宙の旅から13日に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の偉業を、宇宙航空研究開発機構が14日、ギネス世界記録に申請した。 川端文部科学相が15日の閣議後記者会見で明らかにした。 申請したのは、「月以外の天体に着陸し、史上初めて帰還した宇宙機」と「世界で最も長い年月となる2592日の航海から帰還した宇宙機」という二つの記録。これまでの最長記録は、2006年1月に地球に戻った米航空宇宙局(NASA)の彗星(すいせい)探査機「スターダスト」の2534日だった。 宇宙機構が持つギネス世界記録は、「種子島宇宙センターにある大型ロケット組み立て棟の世界一大きな扉」「無人気球による到達高度の世界最高記録(53キロ・メートル)」の二つ。宇宙開発そのものでの申請は今回が初めてになる。