【ワシントン=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)は2日、生命に適した環境を持つ可能性がある太陽系外の惑星54個を宇宙望遠鏡「ケプラー」で発見したと発表した。 ケプラーは銀河系の400分の1をカバーしているに過ぎず、地球のように生命を宿せる惑星は予想以上に数多く存在する可能性が高まった。 NASAエイムズ研究所のウィリアム・ボルーキ研究員は記者会見で「宇宙では生命はありふれたものだろう」と話した。 NASAは2009年にケプラーを打ち上げ、惑星が前を横切ることによる恒星の光の微妙な変化を観測。1235個の惑星候補を特定し、うち54個は熱すぎず寒すぎず、液体の水が存在して生命に適していると推定した。特に5個は地球に近い大きさだった。 また、観測した恒星のうち、地球から約2000光年離れた「ケプラー11」には最多の6個の惑星が密集し、惑星の成り立ちを解明するのに役立ちそうだ。 こうした「候補」を