とんだ爆弾が仕掛けられていたものだ。 初めて入った貸しビデオ屋に検索システムがあったので、『黒蜥蜴』見たさに「三島由紀夫」で検索したら、(知らなかったのだが)なんと三島が大映『からっ風野郎』(監督:増村)なる映画で「主演」していて、それがビデオ屋にあったのだ。しかもあの大女優、憧れの若尾文子との共演じゃないか。パッケージの写真も激しすぎる、キケンすぎる*1。 早速見てみた。衝撃だった。いまでも各シーンを思い出すたびにいくらでも笑えるほどなのだが、衝撃の質が私の内部でしだいに変化していったのも事実である。そこらへんを記録しておこう。 〜〜〜〜〜 まずは三島の演技の下手さ加減に唖然。滑稽すぎる演技で、たとえば酒瓶の栓を抜く動作一つですら、不自然に虚空に弧を描くようになってしまう。もう、爆笑の連続。台詞回しも棒読み、というか不自然なヘンな力みが…。ワンカットだけ録音してあるので文字に起こし