印刷 開業から2週間が過ぎた北京―上海高速鉄道(1318キロ)で故障が相次ぎ、鉄道省に批判が集中している。中国共産党創立90年にあわせて、予定を1年ほど前倒しして開業したことから、手抜き工事を疑う声もある。 10日、山東省で強風と雷雨で架線がショート。12日、安徽省で電気系統が故障。13日は江蘇省で故障。信号や車両の問題とされる。 いずれも列車に数時間の遅れが出た。10日の故障では停電し、蒸し風呂になった車内で乗客の怒りが爆発。女性の客室乗務員が泣きながら対応する場面がネットで流され、プロ意識の低さに批判が集まった。遅延の際の払い戻しでも、もめている。新設したアジア最大という南京南駅では雨漏りが伝えられた。中国紙やネット上では「メンツ優先のおから(手抜き)工事だ」との指摘が出ている。