楽天は2016年5月、同社の中核事業であるインターネットショッピングモール「楽天市場」の基幹データベースを「Oracle Exadata」へ移行するプロジェクトを完了させた。6年の歳月を費やしたこの巨大データベース移行プロジェクトをリードした1人が、現在は同社米国オフィスを拠点とする横内あすか氏(楽天 グローバルオペレーションズ部サイトオペレーション課 データベース管理グループ バイスマネージャー兼US DBAマネージャー)だ。横内氏にプロジェクトの全容を聞いた。 1997年にインターネットを介して全国の小売業者と消費者を結ぶマーケットプレースとして誕生した楽天市場は、以来、両者のニーズに機敏に応えながら成長を遂げてきた。その背後で同市場の安定稼働を支えてきたのが、小売業者が販売する商品の情報や消費者の購買情報、および購買額に応じて付与されるポイントなどの情報を格納する基幹データベースシス