ワキ毛──剃るも剃らぬも私の自由!? 文=金 友子 フェミニストか、と聞かれても、自信を持ってそうとは言えない。一時、専攻は何ですかとの問いには「ジェンダー研究」と答えていたが、実際に「研究」をしているかと言われると、これまたそうではない気がする。そしておそらく、ジェンダーについて研究することと、フェミニストであることとの間には、少なからぬ溝があろう。一方は単に研究分野について述べているだけ、もう片方は「主義者」であるがゆえに、その「主義」にもとづいた生き方が問題となる。 しかしながら、「主義」を貫き通して生きるのはそんなに簡単なことではない。周りとの衝突・葛藤は避けられない。勉強するとは、ものごとに対する別の見方を養い、別の生き方を考えること、つまり「普通」を問うことだと私は考えているが、そんな風に勉強して「普通」の生活――結婚して、子供を産むような――を送ろうとしない私に対して親や親戚