今年前半、邦画界の大きなヒット作となったアニメ映画「涼宮ハルヒの消失」。2月から6月末までで60万人を動員したが、それを手がけたのが、宇治市木幡のアニメ制作会社「京都アニメーション」だ。同作で、キャラクターデザインを作成し、かつ作品デザインの最終責任者となる超総作画監督を務めた池田晶子さん(35)と、池田さんを補佐した総作画監督の西屋太志さん(28)に話を聞いた。(聞き手・上野将平) ――作画監督の役割を教えてください。 【池田】キャラクターを動かすには、パラパラ漫画の様に、何枚もの絵が必要です。アニメでは核となる原画があって、原画と原画の間に動画を差し挟んで動きを表現します。作画監督というのは、膨大な原画と動画をチェックし、品質を監修する役目を負います。 例えば、30分アニメだと、原画マン(担当者)は5〜6人参加します。キャラの表情や衣装を一定のルールで描き進めますが、クセもあるので、ど