【珠海(中国広東省)=寺村暁人】「中国国際航空宇宙ショー」が4日、広東省珠海で開幕し、中国の新型戦闘機「殲(せん)―10」が初めて一般向けに公開された。 殲―10は、中国が自主開発した戦闘機で、2007年1月に部隊配備が始まったと発表されていた。今後、中国空軍の主力戦闘機となる。詳細は公表されていないが、開発メーカー「中国航空工業集団」の担当者は「空戦能力だけでなく、対地・対艦でも精密な攻撃能力を持つ。世界でも先進的な水準だ」と説明した。軍事評論家の間では、日本が配備しているFー16戦闘機に匹敵するという評価もある。 同航空ショーでは、中国のミサイル防衛構想の中核となる長距離誘導ミサイルシステム「神鷹400」も初めて公開されるなど、国産新型兵器が数多く展示され、海外の軍事関係者の注目を集めている。