シリーズ7作を数え、女児向け番組の定番シリーズとしての地位を不動のものとしている「プリキュア」。最新作は初期メンバーを初期シリーズ同様「2人」と設定し、「原点回帰」という印象を受ける(というか、スタッフがそう言っている)。 では第一作と大して変わらないのを「水樹奈々起用!」といったトピックスで盛り上げているだけかというと決してそうではない。これまでのシリーズに無い新しい試みが盛り込まれている点を、私は指摘しておきたい。 と、その前に、作画について。 本シリーズのキャラクターデザインは、「おジャ魔女どれみ」を担当していた人なので、この絵柄について評価の分かれる部分もあるかも知れないが、個人的には、女の子が元気いっぱいに動き回る作品にマッチしていると思う。それどころか、アクションシーンなどで見せるキャラの極端なパースやカメラアングルによる「変形」を違和感なくカットの中に成立させており、このよう