【木浦(モッポ)(韓国南西部)=釈迦堂章太、珍島(チンド)(同)=中川孝之】韓国・珍島沖で旅客船「セウォル号」(6825トン)が沈没した事故で、韓国の検察と海洋警察の合同捜査本部は18日午前、記者会見を開き、同船が16日朝に横転する直前、操舵(そうだ)室にいた3等航海士が急旋回を指示していたことを明らかにした。同船は横転前、不自然な急旋回をしており、捜査本部は近く、業務上過失致死傷容疑でイ・ジュンソク船長(68)らの逮捕状を請求する方針だ。 韓国メディアは、3等航海士が入社4か月の20代の女性と報じた。船長は捜査本部の調べに対し、「危険な所なので自分が直接みるべきだった」と供述したという。捜査本部は18日の記者会見で、船内の勤務態勢に問題はないとの見方を示したうえで、横転前の旋回や、船の維持管理に問題があったか調べることを明らかにした。 一方、現場海域では18日午前、潜水士が初めて船内への