早くからオープンソースモデルへの賛同を明らかにし、Linuxをはじめとしたオープンソースソフトを技術面/資金面で積極的に支持してきたIBM。そのIBMが一部のオープンソースコミュニティから攻撃されている。メインフレームエミュレータ技術に対し自社特許を主張したというのが原因だが、真相はもっと複雑な様子だ。 発端はフランスの小規模企業 TurboHerculesだ。オープンソースとして提供するIBMのエミュレータ技術「Hercules」を事業とし、「z/OS」が他社製ハードウェアで動くようIBMにライセンスを求めたところ却下された。その際、IBMは自分たちはzアーキテクチャに多大な投資を行っており、多数の知的所有権(特許)を有するとする書簡とともに、Herculesが関連する自社特許173件(うち、67件は申請中特許)の表を添えた。TurboHerculesはその後の3月末、欧州委員会(EC)