トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事 【社会】 気配り音量で票つかめ 名古屋市長選 2009年4月25日 夕刊 名古屋市長選(26日投開票)は選挙戦最終日を迎え、候補者を乗せた選挙カーが「最後のお願い」に市内各地を走り抜けた。スピーカーから流れる声は、候補と有権者をつなぐ大事な手段。とはいえ、そんな大音量を“騒音”に感じる人も。各候補は聞いてもらえる工夫を凝らす。 「太田義郎は国民健康保険料を1万円下げます」。太田義郎さん(65)=共産推薦=の選挙カーからの連呼は、具体的な公約を挙げ、名前と政策を一致させる狙い。「ゆっくり分かりやすく」が、ウグイス嬢のモットーだ。 選挙カーの前後左右にあるスピーカーごとに音量を調整。ある団地では、公園がある前部を大きくし、建物が迫る後部は下げた。責任者の横江英樹さん(45)は「遠くまで声を届けたいが、反感を買っては逆効果」と話す。 ◇