日本漢字能力検定協会をめぐる背任事件で、民主党の福山哲郎参院議員(47)=京都選挙区=が平成19年、前理事長の大久保昇容疑者(73)=背任容疑で逮捕=の親族企業の社員を事務所スタッフとして受け入れ、選挙活動にも参加させていたことが23日、関係者への取材で分かった。福山氏によると、長男で前副理事長の浩容疑者(45)=同=から頼まれ、同年7月の参院選を挟んだ3カ月間の研修として受け入れを決めたという。 また協会が昨年設立した各種検定の信頼性を評価する財団について、福山氏が文部科学相に設立を後押ししていたことも判明。福山氏をめぐっては、京都府選出の国会議員5人の中で親族企業などから受け取った献金額が最も多かったことが明らかになっており、前理事長父子との親密な関係に道義的責任を問う声も出そうだ。 関係者によると、福山氏が受け入れたのは浩容疑者が代表の情報処理会社「日本統計事務センター」の社員1人。