今年3月に国土交通省が発表した分析は、日本のこれからに暗い影を落としています。 日本の約38万平方キロメートルの国土を1平方キロメートルごとに約38万ブロックに分け、それぞれの人口推移を計算してみる。すると、現状は約18万平方キロメートルに人が住んでいるが、2050年にはその2割で人がいなくなり、6割で人口が半分に減るという予測になりました。無人の地域は全体の約53%から約62%に広がる見通しです。 このように人口減少が、国民の高齢化、社会保障制度の脆弱化などにつながる大きな問題であることは、政府だけではなく国民の間でも認識されつつあります。 人口減少に対して、出生率を向上させる政策を立てたり、移民を受け入れることで人口増加につなげようという動きがありますが、果たして意味があるのでしょうか? 出生率が上昇し、移民が増えて日本の人口が増えたからといって、現在の日本を取り巻く問題が解決するとは