原発、環境、医療、教育――いま私たちの周りには、大きくて複雑な問題が山積している。単純に白黒つくものではなく、そう簡単には解決できない。このまま見過せば、未来の世代に大きなツケを残すことになる。とはいえ、正しく取り組めば、筋道を見出していくことは可能だ。元マッキンゼー東京支社長であり、現在、東大エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(EMP)で次世代リーダーを育成している横山禎徳氏が、これからの日本に必要な考え方を全8回にわたって連載する。 多くの読者にとっては「社会」も「システム」も「デザイン」も抽象的で何の実感もわかないし、あまり自分の生活には関係ない話に思えるかもしれない。しかし、我慢して最後まで読んでいただきたいと思う。なぜなら、この枠組みとアプローチを理解することで、世の中のいろいろな難しいことがもっと筋道の通った形で見えるようになるからである。これまでどのように考え、何をした
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