asahi.com（朝日新聞社）：エルニーニョ、１４カ月前から的中率８０％で予測 - サイエンス世界的な異常気象を引き起こすとされるエルニーニョ現象を、８割の的中率で１４カ月前から予測することが可能になった。これまでより半年早く端緒をつかめる。海洋研究開発機構と東京大などの成果。英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス（電子版）に２２日、報告される。 エルニーニョは中部太平洋から東太平洋にかけての赤道域で、海水の温度が上がる現象。チームは、インド洋東部の海水温の低下または上昇で異常気象をもたらすインド洋ダイポールモード（ＩＯＤ）現象との関係を調べた。 ＩＯＤが起こった１４カ月後にエルニーニョがピークを迎えることを突き止め、予測計算でも関連性が確認できた。この結果、エルニーニョは１４カ月前から的中率８０％で予測できることがわかった。従来の予測は太平洋の水温などの分析が主で、約８カ月前までが限界だった。（長野剛）
