音楽・映像ソフト業界が陥る負のスパイラル、頼みの携帯配信も頭打ち、「神風」を待つ音楽業界【上】(1) - 10/02/10 | 08:30 発売解禁の午前0時へのカウントダウン。 「スリー! トゥ! ワン! ゼロ! マイコー!!」。 深夜の渋谷に歓声が上がる。電話ボックスの屋根で踊りだす人も出現。 1月26日、急逝したマイケル・ジャクソンのDVD『THIS IS IT』を1秒でも早くゲットしようと、数百人のファンがタワーレコード渋谷店前に詰めかけた。 その光景は、ジリ貧にもがく音楽市場に訪れた、つかの間の“真冬の夜の夢”だった。今、日本の音楽市場は、長期低迷の中を漂流している。CD生産額はピーク時の半分以下に落ち込み、レコード会社の再編もささやかれる。 レコード専門店は一足先に淘汰の動きが本格化、かつてのトップ企業も経営再建中で、外資はすでに資本を引き揚げた。エイベックス旋風が吹き