【ローマ=南島信也】イタリアのミラノ地裁は24日、インターネット検索大手の米グーグルの動画サイトに、自閉症の高校生がいじめられている様子を撮影した動画が投稿されたのに削除しなかったとして、グーグル・イタリアの元社長ら3人にプライバシー侵害の罪で禁固6カ月(執行猶予付き)の有罪判決を下した。 レプブリカ紙など伊メディアが伝えた。投稿されたコンテンツの内容をめぐって、プロバイダーの刑事責任が認められたのは世界初のケースといい、今後、サービスを提供する側にどこまで責任を課すべきかが議論になりそうだ。 グーグル側は「インターネット上の自由の原則を攻撃するものだ」とコメントを発表し、控訴する方針を明らかにした。 投稿された動画は、2006年5月に北部トリノの高校で自閉症の生徒が同級生にいじめられている様子が映されたもので、同年9月から11月まで約2カ月間サイトに掲載されていた。いじめた生徒たち