近年、男女の性差意識が薄れ商品の“ボーダレス化”が進行するなか、男性消費者の美容意識が向上し、女性向けに開発された商品を男性が使用する傾向もみられる。そこで、このような社会変化のなかで男性の化粧品購入や美容意識について、特に40~60代の男性に注目してその実態を調査・分析した。さらに、一定金額以上のスキンケア化粧品を購入している層を「市場牽引者」としてフォーカスし、その特性の一端を探った。 スキンケア化粧品の年間購入金額が2000円未満と2000円~5000円未満の男性が最もよく購入しているスキンケア商品は「洗顔料」、次いで「メンズスキンケア商品」。5000円以上の男性を対比してみると「化粧水」「美容液」「栄養クリーム」「乳液」の金額構成比の割合が高く、費用の差にみる美容意識の違いが最も顕著に表れている 40~60代男性の5割強が美容に関心をもっている 自分の外見で気になっていることのT