2011年の夏に 『福島の特別な夏。』という記事を書きました。 震災から半年も経ってないころ、 なにができるかわからないまま、 福島県の甲子園の予選を追いかけた不思議な連載でした。 自分でつくった記事に言うのも変ですが、 ずいぶん達成感のある仕事でした。 自分以外のいろんなものに動かされてできたような、 大きなうねりのある取り組みだったように思います。 その後、何人もの方からぜひ続きをと言われましたし、 自分でもそうしたい気持ちはあったのですが、 あの特別な達成感は、なんというか、 つぎへの取りかかりを鈍らせる力も持っていました。 なにを生意気な、と自分で自分に思いますが、 くっきりと浮かび上がるような動機がないと 簡単に続けてはいけないような気がしてしまったのです。 あと、まぁ、ぼくは高校野球が大好きなので、 夏が来るたびに恒例のように 「予選があるので取材してきます!」 と言って飛び出