筐体というのは製品の外装部品です。通常は中の電子基板や場合によってはモーターなどの機構部品を収め、壊れないようにしっかり支える構造を兼ね備えます。小型PC(パソコン)ボードの「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」や自作PC用の「グラフィックスカード」のように、基板むき出しで販売されるハードウエア製品もありますが、普段当たり前のように使っているさまざまな家電製品、例えば懐中電灯にも電源タップにも、必ず「筐体(きょうたい)」があります。今回はこの筐体がどのような職種の人たちによって作られているのかを説明していきます。 外装・構造部品の設計は大きく「意匠(デザイン)」と「機構」のパートに分かれます。意匠設計は主に外から見える外観部分の設計を行ないます。一方の機構設計は内部構造、つまりユーザーには見えない内側で、強度や耐久性を担う構造部分を設計します。家に例えると分かりやすいでしょう。家の
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