1994年私が新卒入社したころ、社内でメールアドレスを持っていたのは一部だった。電子メールは”電子手紙”という意識が強い年配層も多く、”拝啓、貴社益々ご清祥の…”ではじまる内容も散見していた。そんな時代だった。 56kモデムを利用したパソコン通信インフラがベースであったため、メールの内容は簡潔に必要最低限にしぼることが美徳とされていた。そういった通信環境の問題もあり送信相手は必要な人だけに必要な情報だけを送るべし、という暗黙のルールが存在していた。 劣悪な通信環境から現在のブロードバンド時代においてもこの文化は現存している。 前職の会社では社長宛てのメールは3行以内でないと怒られた。(もちろん毎回それだけですべての説明ができるわけではないので要約を3行でまとめ、補足として詳細内容を箇条書きにするという方法を大抵の場合つかうのだが…) 忙しい受信者の為に効率よく情報処理をしてもらうため、送信