加山画伯を初めて知ったのはまだ中学生のとき。 当時、画伯は水墨大作を続々と画壇に発表されていた頃で、 2羽の鶴が風を受け、翼を広げながら荒波を渡る屏風「翔」を見て その鋭くも華麗な美の世界に衝撃を受けた。 集英社の現代日本画全集を集めたのが80年代だから 振り返れば、初めて画伯の画集を手にしたのは まだ16歳の頃ということになる。 以来、「凍れる月光」「雪の渓」「春宵」など斬新な技法による水墨や 美しい着物や、アクセサリー、華麗な陶芸などが発表されるごとに、 パワフルで斬新な創作に圧倒されてきた。 加山画伯が他の画家と異なっておられるのは、 伝統と保守を重んじる日本画の世界に身をおきながら ある作風が評価を確立した頂点で、 それを手放して新たな画風に取り組み、 一つの世界に留まらず、たえず前進を重ねられたことにある。 職人芸的に一つの作風をくり返す作家が多い中で、 『常に新鮮で、鋭敏で、華
国立新美術館で開催中の 「加山又造展 Kayama Matazo Retrospective 1927-2004」のプレスプレビューにお邪魔して来ました。 公式サイト 美術のイロハを教えて下さったrossaさんが、「又造先生は別格!」と嘗て語っていらした意味がやっと今回の展覧会で実感として分かりました。 いや〜もう最初から最後まで息つく暇を与えてくれません。 加山又造の持つ生への貪欲な固執。画面から溢れ出ています。 次から次へとスタイルを変容、どの時代のどのジャンルの作品からも熱い情熱が感じられます。(かといって決して作品自体が暑苦しいわけではないから不思議) 日本画家でありながら、その枠に囚われない自由闊達なスタイル。 何に対しても全力でチャレンジしていること素人目にも分かります。 会場の様子を中心にご紹介。 掲載している写真や画像は主催者の許可を得たものです。 まずはエントランス 新し
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