プログラムピクチャーとは? 2024年9月で生誕75年となる松田優作の代表作の1つに数えられる『最も危険な遊戯』の公開期間はわずか3週間に過ぎなかった… 。 1950年代から70年代にかけて、大手映画会社は、次々に新作を提供することで観客を映画館に呼び込むことを目的とし、1年間で100本以上の映画を量産、その多くを2本立てで上映していた。こうした年間の上映プログラムに基づいて制作された映画を “プログラムピクチャー” と呼ぶ。量産体制により、映画会社は安定した収益を確保していた。プログラムピクチャーの多くは低予算または中規模の映画が中心で、観客の娯楽ニーズを満たすために作られていた。しかし、すべてが低予算映画というわけではなく、例外的にオールスターキャストの豪華な作品が含まれることもあった。黒澤明のような大物監督による大作や、一部の芸術性の高い作品を除けば、大手映画会社が制作した映画の多く