──最近では古くからある盗聴専用器の代わりに、スマホが使われるようになったとか。具体的にどういったものなのでしょうか? 手口としては2つあって、まず1つはターゲット(他人)のスマホに盗聴できるアプリをこっそり仕込むやり方で、もう1つは自分のスマホ自体を盗聴器として利用するやり方です。 ──スマホにアプリを仕込む盗聴はいつ頃からあるのでしょうか? おそらく2011年頃にあった監視アプリの『カレログ』が、スマホを使った本格的な盗聴の始まりだと思います。『カレログ』は、交際している男性のスマホの情報を、その彼女に通知するというAndroid専用のアプリです。 もちろん、彼女の浮気を疑う男性が使用することもできますが、カレ(彼)を、ログする(記録する)という意味からそのような名がつけられています。 彼(ターゲット)のスマホにアプリをインストールすると、パソコンのウェブサイトを通じて、居場所が分かる