「白い巨塔」や「大地の子」など社会性の強い話題作を数多く発表した人気作家の山崎豊子(やまさき・とよこ、本名杉本豊子=すぎもと・とよこ)さんが29日午前、死去した。88歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者で行う。 大阪・船場の生家をモデルにした「暖簾」でデビュー。大阪女のど根性を描いた「花のれん」で直木賞を受けた。 社会派小説に移り、医学界の闇に迫った「白い巨塔」や航空会社の暗部を描いた「沈まぬ太陽」などを発表。シベリア抑留をテーマにした「不毛地帯」や中国残留孤児の苦難を描いた「大地の子」などもベストセラーになった。