女の子はしっかりしすぎているよりもちょっとドジっ子のほうが愛される、みたいなこの世の真理を、わたしは充分に知っているので、今後はそんなゆるふわ愛されドジっ子エピソードを披露し、こんな頼りなくて頭の弱いネジ子はとても一人にしておけないので一生守ってあげたい、みたいに思う人が一人でも発生して世界人類が平和に近づくことを願ってやみませんが、ところでわたしは片付けられない女というライフスタイルを確立しています。掃除機をかけるだけなら割と得意ですが、ものをあるべき場所に戻す、という行為をしません。あるべき場所がどこなのかわからないのです。だからいま机の上にコーヒーの入ったカップと、タバスコの壜と、一週間前にウイスキーを飲んだコップと、耳かきと、洗濯ばさみと、ボールペンと、二ヶ月前に友達の結婚式に行くのに祝儀袋に名前を書くのに使った筆ペンが置いてあるけど、これらの本来あるべき場所がどこなのかわからない