スマートフォン市場で、快走を続けてきた米アップルの勢いが減速している。世界首位の韓国サムスン電子や、ソニーなど3番手集団の勢力図は今後どう変わるのか。調査会社IDCジャパンのシニアマーケットアナリスト、木村融人氏は、アップルとサムスンの違いは商品戦略にあり、サムスンの勢いはしばらく続くと指摘。低価格品で攻勢をかける中国メーカーが一気に存在感を増す可能性も予測した。 スマートフォン市場の現状は。 木村:年間に億単位の端末を販売するアップルとサムスンの2強体制という構図は変わりませんが、足元ではサムスンが徐々に水をあけ始めています。3番手集団を構成する米モトローラやソニー、韓国LG電子、カナダのブラックベリーなどは、今のところ苦戦気味です。 成長市場である中国では、販売数量の多いボリュームゾーンが、3万円や4万円する高級端末から、スマホと従来の携帯電話の中間のような廉価な端末に移ってきています