紫イペ(学名 タベブイア・アベラネダエ)は、南米一帯に自生する広葉樹です。 地域によって、タヒボ、ラパチョ、パウダルコ等の名前で呼ばれています。 古代インカの時代から、アマゾンの原住民に「神からの恵みの木」と尊称され、 病気治療に伝承されてきました。約40年前、 ブラジルの新聞やマスコミでガン・白血病に効くと 話題になったことがあります。 紫イペから抽出された成分「ラパコール」に強い抗ガン作用があると、 大きな話題になりましたが、 副作用が強いという理由で、研究が中断されました。 しかし、不思議なことに抽出成分でなく「紫イペ全体」なら 副作用が無いことが、日本での研究の結果、 判明しました。 日本でも、大手商社や大手製薬会社が、紫イペ(タヒボ)の調査研究をしましたが、 人工栽培が不可能で、 また、30年以上自生していないと効果が無いので、 原料確保が困難という理由で研究が中止になりました。