別の言い方をすれば、日本企業はどの分野で世界に貢献すべきか、どのような価値を創造していくことが世界的に見て意義のあることなのだろうか。 20世紀後半には、電機、自動車メーカーが価値を創造し、世界がその価値を認め評価した。世界に向けて価値を提供できた見返りとして、国内市場も豊かになった。 派遣切りなど今日の経済的、社会的問題の多くは、日本が世界を豊かにする価値を再び創造することで、解決の糸口が見つけやすくなるだろう。 工業化社会から情報化社会への移行期である今日において、日本が力を入れるべき分野とは何なのだろう。日本はどのような価値を創造すべきなのか。 次の本の方向性を決める上で、こんなことばかり最近は考えている。 最も変化が早く、しかも知的資産の投入が重要な分野こそ、先進国が集中すべき分野であるとすれば、日本が注力すべき分野はやはりデジタル情報産業であるということになる。 その