インフルエンザの流行期に入り、マスク姿の人たちが増えてきた。かつてマスクといえばガーゼ型だったが、最近では使い捨てが主流となり、市場規模は拡大を続ける。最近のマスク事情は−−。【中川紗矢子】 東京・池袋のドラッグストア「マツモトキヨシ」。店内の目立つ場所に約50種類ものマスクが並ぶ。防御機能を高めたという商品から、湿度や香り成分配合を売りにするマスクまで実にさまざまだ。同店によると、400〜500円(3〜5枚入り)が売れ筋で、ピンク色や着けても化粧が落ちにくいなど、女性のニーズに合わせた製品が今年相次いで発売され、人気を集める。 矢野経済研究所(東京都中野区)の推計によると、医療用マスクの市場規模は03年度の79億円から毎年増え続け、08年度(予測値)は、118億5000万円に達する見通し。5年で1.5倍に拡大した格好だ。 業界関係者によると、10年ほど前までは、マスク市場はほぼ横ば