【珠海(中国広東省)浦松丈二】北東アジア最大の航空ショー「中国国際航空宇宙博覧会」が16日、広東省珠海市で開幕。中国がパキスタンと共同開発し、アフリカ諸国などに売り込む多用途戦闘機「梟竜(きょうりゅう)」が中国国内で初登場した。 「梟竜」は03年に初飛行に成功。パキスタンが中国から150機を購入することを決めた。価格は1機約1500万米ドル(約12億円)とほぼ同性能の米戦闘機F16の約3分の1。中国は低価格を武器にしてスーダンやジンバブエ、タンザニア、アゼルバイジャンなどと契約、または交渉中とされる。 珠海の航空ショー会場には、パキスタン空軍の梟竜3機が運び込まれ、パキスタン兵が機体を前に観客との記念撮影に応じるサービスぶり。実戦さながらのアクロバット飛行も披露された。 中国は、世界の戦闘機輸出国の中で米露に次ぐ世界3位に浮上。しかし、梟竜にはロシア製戦闘機ミグ29の技術とロシア製エンジン