スコットランドの北東部、ネス湖近隣にフィンドボーンと呼ばれるコミュニティがある。 フィンドボーンは劣悪な環境にもかかわらず、植物や野菜、フルーツ、ハーブが豊かに育っていることで世界的に有名な場所。 しかし、本来はこのような場所ではなかった。 1962年、アイリーン&ピーター・キャディ夫妻と友人のドロシー・マクリーンがこの場所に辿り着いた。 周辺の乾燥した砂地の土壌と気候からは、通常の植物や作物を育成できる環境ではなかったが、あるとき、育つはずのない種類の植物が育ち始めた。できるはずのない立派な野菜が採れ、中には巨大なキャベツが採れたことから評判になり、土壌学者などが調査に来るほどになった。 この野菜作りを発端に、この場所に魅かれた人々がさらに加わるようになって、コミュニティが形成されるようになる。 このコミュニティの創始者であるアイリーン・キャディは、自分の園芸の才能は「期待の哲学」だと述