東京・秋葉原のとある一角にあるインターネット茶屋。この場所を中心に月2回程度、風変わりなメイド喫茶がオープンする。その名は「呑み処 雲雀亭(ひばりてい)」。「一見普通のメイド喫茶で、と書こうかと思ったが足を踏み入れた途端、全然普通じゃなかった。 「お帰りなさいませ、お嬢様」 よくあるメイド喫茶のフレーズで出迎えられた。メイド服に身を包んだ長身の美人たちがこちらに微笑みかける。 が、違いはすぐに分かる。店内に響くのは紛れもなく男性の声ばかり。そう、そこは女装したイケメンたちが働く“女装メイド喫茶”なのである。 女性メイドカフェともオカマバーとも違う、この独特の空気感は何だろうか。そう考えたとき思い当たったのは、このメイドさんたちは基本が「男らしさ」も残しているということだった。 メイドさんたちは丁寧な口調ではあるがオネエ言葉というわけでもないし、むしろ彼らはノリが良くて明るく、やや居酒屋っぽ