「モジュール化された製品だから無機質である」という結論にたどり着くのは必ずしも適切でないことをシャア専用ズゴックの一撃に沈むジムは教えてくれた。 製品ライフサイクル管理(PLM)の特集を展開していく中で分かったことは、競争の激しい市場環境でいかに製造コストを抑えるかに製造業者の意識が集中していることである。部品の共通化、標準化、モジュール化といったキーワードを聞いて、効率の追求として納得する一方で、無機質な感覚を覚える人も少なくないのではないか。 しかし、「モジュール化された製品だから無機質である」という結論にたどり着くのは必ずしも適切でない。 アニメ『機動戦士ガンダム』をご存じだろう。サンライズが制作し、1979年から80年にかけて放映された伝説的なロボットアニメである。中でもファンの間で名場面の1つとして挙げられているのが、南米ジャブローの基地において、ジオン軍のシャア大佐が操縦する「