会社の名前で仕事をするのではなく、自分の名前で仕事をする──。ビジネスパーソンならば、一度は聞いたことのある言葉だ。しかし、これを“意識”するだけではなく、“実践”している方はどのくらいいるだろうか。 個人で広報代理業を営むiPRの奥川浩彦さんは、工夫を積み重ねながら“自分の名前で仕事をすること”を実践してきた。 今でこそ独立を果たしているが、大手計測器メーカーから大手PC周辺機器メーカーを経て、2001年の春には知人と「イーレッツ」という会社を起業してきたという経歴を持つ。そんな奥川さんが、メールやケータイが必須のビジネスツールになり始めた1995年頃から心がけていたことがある。 「基本的には会社に依存しない。独立することを想定していたわけではないが……」 会社員時代から、会社からケータイを持たされてはいたが、相手の携帯にかけるときは自分の携帯を使っていた。理由は、相手が自分に連絡を取り