iPodのヒットに端を発するデジタルオーディオプレーヤーの流行で、ヘッドフォン/イヤフォンが大いに注目されている。一時は売り場の片隅に追いやられ、デモ機もろくに置かれていなかったのが、いまや量販店の壁いちめんに商品がずらりと並ぶ姿も珍しくはない。しかも単に価格を競うだけでなく、高音質をアピールしている製品の多さにも驚かされる。これは「デジタルオーディオプレーヤーでもいい音で聴きたい」というユーザー心理の表れで、大いに歓迎すべきことだ。 売り場を眺めていると、最も売れているのはインナーイヤー型と呼ばれる小型のモデル。なかでもShureなどに代表されるカナル(耳栓)型は、遮音性に優れるうえに、そのコンパクトさからは意外なほど良質な音を聴かせてくれることもあり、多くの人から好評を得ている。 その一方で、オーバーヘッド型とよばれる大型ヘッドフォンにも人気が集まっている。こちらの特徴はなんといっても
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