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小学生の、四年生の時。兄と二人でオタクを見に行ったのよ秋葉まで。あたしは他のオタクなんか興味なかったけど。着いて驚いた。見渡す限りオタクだらけなのよ。道の向こうにいる蛆虫みたいなオタクがびっしり蠢いているの。日本のオタクが残らずこの空間に集まっているんじゃないかと思った。でね、兄に聞いてみたのよ。ここにはいったいどれだけのオタクがいるんだって。休日だから五万人ぐらいだろうって兄は答えた。買い物が終わって駅まで行く道にもオタクが溢れかえっていたわ。それを見て、私は愕然としたの。こんなにいっぱいのオタクがいるように見えて、実はこんなの日本のオタク全体で言えばほんの一部に過ぎないんだって。家に帰って電卓で計算してみたの。日本のオタク人口が一千万ってのは雑誌*1を読んで知っていたから、それを五万で割ってみると、たった二百分の一。あたしはまた愕然とした。あたしなんてあの秋葉にいたオタゴミ*2の中のた
数年前のその日、僕はオタク達の集うあるオフ会に出席していた。まだ居心地の良かった秋葉原にメイド喫茶ができるか出来ないかぐらいの時期だったと思う。初対面の人も少なくないオフ会において、臆病な触覚を伸ばしあってお互いに接点を見出すにはアニメやゲームの話題に限る。酒宴の場は、(オタクオフ会にはしばしばありがちなことだが)オタク趣味に関する話題で多いに盛り上がったのだった。 僕が彼に気づいたのは、宴たけなわの一次会の終わり頃のことだった。 「今では、コミケの会場までわざわざ同人誌を買いに来る外国人もいるんですよ。」 「…ですから、日本の萌えは日本発の文化として、大きく羽ばたいていくんです。」 その甲高い声*1は、遠いテーブルにいてもよく聞こえてきて、勿論耳障りなものだった。アルコールでほのかに赤くなりながらも目を輝かせ、いかにオタク文化が優れているのか、いかに将来性あるものなのかを初対面のオタク達
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