「職務質問でPTSD」原告の請求棄却 地裁武雄支部 夜道で非番の警察官から違法な職務質問を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、県西部地区の当時中学1年だった少女(15)が県に約560万円の損害賠償を求めた訴訟で、佐賀地裁武雄支部は28日、「適正な身分告知の上でなされた適法な職務質問」として、原告の請求を棄却した。原告側は控訴する方針。 吉崎敦憲裁判官は判決後、民事裁判としては異例の説諭を行い「本件を一つの糧として将来の地域警察活動において同様の事態が生ずることのないよう十分な検討がのぞまれる」と県警に対し、呼び掛けた。 事実関係に大きな争いはなく、主な争点は、非番の警察官が警察手帳を持たず、私服のまま職務質問したのは違法かどうかと、人けのない夜道で少女を車で追いかけた巡査部長に過失はあったかどうかだった。 判決は、「公務と私生活が接着している駐在所勤務の場合はその特殊性